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今夜の番組チェック

 

 

 

鍵がかかっていないのは、"やっていい”という合図だ

“If the door wasn't locked, that means you’re welcome.”

 

 


 

リチャード・トレントン・チェイス

典型的無秩序型。

犠牲者は6人

重度の精神分裂病

死刑判決を受けるが、刑務所内で薬物を大量に服用し死亡(事故死か自殺かは不明)

Richard Trenton Chase

 


犯行 Serial Murder
 

1977年12月29日チェイスの初めての殺人はAmbrose Griffin(51:電気技師:二人の子持ちの男性)だった。

妻は物音を聞くが気にとめなかった。夫のうめきを聞き驚いて警察に電話するが、目の前で彼は死亡。ライフルで撃たれていた。現場からは空の薬夾が見つかる。この犯行は、チェイスの後の供述によれば、母親にクリスマスを一緒に過ごすのを断られた直後だった。

その日の午後、12歳の少年が茶色の車からライフルで狙われた。弾は当たらず、少年は髪が茶色い20代半ばの男だと証言、ナンバーも覚えていた。

警察の捜査でGiffin殺害の2日前にすぐ近くのある女性宅に撃ち込まれた弾が22口径で、線状痕が一致。

妊娠3ヶ月のTeresa Wallin(22)宅は玄関に鍵がかかっていなかった。チェイスが進入するとTeresaとはち合わせた。拳銃で手と頭を撃ち、倒れたところで側頭部にも弾を打ち込み殺害。

チェイスはTeresaの遺体を寝室に引きずっていった。

夫Davidが帰宅した際に見た妻の死体は凄惨だった。セーターが乳房の上までたくし上げられ、下着は足首まで下ろされていた。両足は大きく開かれ、左の乳首は切り取られていた。裂かれた腹部からは脾臓と小腸が引き出されていた。左の胸を中心に無数の刺傷があった。肝臓と膵臓はいったん取り出された後に体内に戻されていた。口には犬の糞が詰めてあった。

Teresa殺害後、チェイスはTeresaの血液を顔・手に塗りたくり、ヨーグルトの容器に血液を入れて飲んだ。

この犯行の現場からわずか1マイルしかはなれていない場所で、4人が犠牲になった事件は起こった。

 



1/27、Evelyn Miroth(38:写左)は自宅で、Danny Meredith(51)とともに殺害された。入浴中に侵入したチェイスに襲われたEvelyn Mirothの死体は全裸で、足を淫らに開き、頭を撃たれていた。腹が裂かれ腸が引き出されていた。

凶器のナイフが遺体そばに落ちていた。肛門を犯された上に、肛門付近に子宮に達する6カ所の深い刺傷があった。直腸には大量の精液が残されており、血液を飲んだ形跡もあった。

Jason Miroth(写右)は至近距離から2発撃たれ即死。

遺体そばの血の付いた足跡は、Teresa Wallin殺害の現場に残されていたものと一致した。

隣家の11歳の少女が、チェイスを目撃。

チェイスはこの家に預けられていた幼児の頭を裂いて脳を浴槽に落としていた時、この幼児の母親が帰ってきたため、幼児の体を持って逃走。

自宅で死体を解体し、臓器を食べた。

Evelyn宅から逃走するときに使用した赤いステーションワゴンは現場近くで発見された。チェイスの自宅から90mの場所だった。

事件後FBIが捜査に参加、レスラー(Robert Ressler)と Russ Vorpagelがプロファイルを作成。概要は以下。

白昼堂々、身体や衣服に血液をつけて逃走、証拠や足跡を大量に残している点、さらにそれを隠そうともしていない点で、犯人は明らかに無秩序型に属す。殺害の方法から精神病に罹患している形跡がある。

犯人の自宅は、じめじめとした乱雑な状態なはずで、殺害現場から歩いていける範囲にある。犯人は逮捕されるまで犯行を続ける。

白人男性20代半ば、やせ形で、栄養失調気味、自宅に殺害の戦利品を隠し持っている。精神病歴か薬物濫用歴があり、人と接することを好まない。

職業は単純肉体労働か無職で、精神障害の福祉手当をもらっている。自宅に独りで住んでおり、なんらかの偏執妄想に取りつかれている

このプロファイルがかなり正確にチェイスの人格を言い当てていたため、22口径の半自動拳銃の購入、精神病院からの脱走、武器の不法所持、薬物所持の記録があるチェイスが容疑者として浮上。

警察がチェイスの自宅を訪れたときチェイスはドアをノックしても出てこなかった。警察官は帰るふりをして近くで張り込み、チェイスが箱を持って出てきたところを職務質問した。

チェイスの衣服には変色した血痕があり、靴にも血液が付着していた。また、血液のついた22口径拳銃を所持しており、犠牲者Dan Meredithの財布をズボンの後ろのポケットに入れていた。

警察署に連行して事情聴取をするが、殺害を自白はしなかった。持っていた箱の中に入っていた血の付いた布きれは犬を殺したものだと述べた。

警官はチェイス勾留中に自宅を捜索。自宅内はありとあらゆるものに血痕が付着し、鼻をつく異臭が漂っていた。台所には骨のかけらが落ちており、冷蔵庫には皿にのった人間の内臓が入っていた。また脳を入れた容器も見つかった。電動ミキサーは何を混ぜたのか、血の混じった腐臭を放つ肉らしきものがべっとりと付着していた。

テーブルの上の新聞の切り抜きは「犬、譲ります」といった広告だった。カレンダーにはWallin や Miroth殺害の日に「今日」という書き込みがあった。「今日」という書き込みは、捜索の日から年末までに44回以上書かれていた。

自宅の家賃はチェイスの母親が払っていたが母親が中に入ることはチェイスがかたくなに拒んでいたという。

 逮捕直後のチェイス

 


裁判

遺体の入っていた箱

被害者の身体や現場に残された証拠は豊富だったが、警察がチェイスの血液を採取しようとしたとき、激しく抵抗した。血液が粉になって失われるという妄想が見えていたからだ。

3/24、チェイスが連れ去った幼児の死体が発見。頭部が切断され、胴体はミイラ化していた。頭には銃で撃たれた穴、数カ所の刺傷があった。数本の肋骨は、刃物で刺したために折れていた。

チェイスが奪った赤いワゴンの鍵が箱の中に入っていた。

Ronald W. Tochterman検事は善悪を見分ける能力はあったとし死刑を求刑。弁護側は心神喪失(insanity)による無罪を主張。

1978年01/02、6件の殺人で起訴、検察側は、ゴムの手袋をもって殺害現場に行っていることなど犯行は計画的で心神喪失ではないとした。また自らの犯行を明確に認識した加虐性愛者・怪物であるとして死刑を求めた。

弁護側は、チェイスは精神障害者であるとし第二級殺人の認定で死刑を避けようとした。

1978/05/08、陪審は5時間の審議で有罪を評決、6件の第一級殺人が確定。San Quentin Penitentiaryの毒ガス室に送られることになった。

 

 

1976年にチェイスが精神病院に入院していた時、生物の血液を飲まないと自分の血が粉になるという妄想を抱いていたにもかかわらず、精神科医が「安全」と誤診して退院させていたことが後になって明らかになった。

また犯行前に近隣住民や母親のペットを殺害、猟奇殺人犯Hillside Stranglerの記事を収集していた。

音楽がうるさいとして隣家に放火したこともあった。

チェイスの妄想の内容は明らかに精神分裂病の患者のものだ。ロバート・レスラーとの会見で述べたところでは、全ての人間は"石鹸箱"をもっており、石鹸箱を持ち上げたとき下が乾いていれば大丈夫で、濡れている場合は血液が粉になる中毒にかかっている。血液が粉になるとエネルギーを奪われ、衰弱死するのだという。

また、チェイスは自分がユダヤ人で(虚偽)、額にダビデの星 《 (Star of David)三角形を 2 つ組み合わせた星形。 ユダヤ教の象徴, イスラエル国旗に使用》 が刻まれているために、ナチスの残党に追われていると述べた。UFOから血液を補充しろという命令がテレパシーで伝えられていたとも述べている。

食事に出されたマカロニとチーズには毒が入っているため分析して欲しいとFBIのレスラーに依頼した。

犠牲者の選択にはパターンがなく、犯行にも秩序がない。レスラーとの会見では、被害者の選択は、ドアに鍵がかかっているかどうかだったと述べた “If the door wasn't locked, that means you’re welcome.”

 

 

The Dracula Killer, by Lt. Ray Biondi and Walt Hecox. New York: Pocket, 1992.

Whoever Fights Monsters, by Robert Ressler. New York: St. Martin’s Press, 1992.

The Encyclopedia of Serial Killers, by Brian Lane and Wilfred Gregg. New York: Berkeley, 1995.

The A to Z Encyclopedia of Serial Killers, by Harold Schecter and David Everitt. New York: Pocket, 1996.

 

 

 

 

 

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