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数十件の事件を抱えて毎日残業、家族を犠牲にしながら働かなければならない環境で、6歳の少女をレイプして殺した犯人の開き直った無反省な態度に毎日のようにさらされても、怒らず冷静でいられる人は捜査官に向いている

 


 

心理分析官インタビュー1

Interview

 


心理分析官インタビュー2

ロイ・ヘイゼルウッド(Roy Hazelwood)(暴力的性犯罪の専門家)


 

 

ジョン・ダグラス

FBIに25年、プロファイルの権威。「羊たちの沈黙」でクラリスの上司クロフォードのモデル。

John Wayne Gacy, Ed Kemper, Sirhan Sirhan, and David Berkowitz--a.k.a. Son of Sam, などのプロファイルを手がける。

退官後も積極的に活躍。著書Journey Into Darknessなど多数。

予言は大胆だが、ユナボマーの時のように外れることも多い


Co-author of: Mind Hunter, Journey Into Darkness, & Obsession
Criminal Profiler

Feb. 27, 1998

http://www.serialkillers.net/interviews/jdouglas2bak.html

☆注 以下は要点のみを訳したものです。原文は上記URLからどうぞ。

 


 

●プロファイルとは

 複合的な行動分析の手法で、犯罪現場に残された手がかりや検死結果、現場の写真、警察からの報告書などから、未知の問題を解こうとするものだ。動機やどんな人間がその犯罪を犯すのかを分析することが目的だ。

 どんな結論を出すかはプロファイラーがどんな事件を手がけたか、どんな人物を尋問したかによってかなり違ってくる。



●帰納的プロファイルと演繹的プロファイル

定義にもよるが、私はどちらの手法も使う。80%の確率で犯人はある特定の車種に乗っているから,その事件では犯人はこの車種に乗っているはずだと結論付けるのは早計だ。

事件は多様で各々が全く違う。私のプロファイル手法は科学捜査に基づいているが、それは全ての犯罪がその犯罪を犯した者を映しだす鏡で、行動が性格をあらわすものだからこそ成り立つ。だから現場を見れば大抵の事はわかる。

科学捜査に基づいて事件を再構築し解剖報告書を精読する必要がある。中でも解剖で得られた手掛かりが最も重要だ。

 

●最も尊敬する人物は?

Roy Hazelwood と Ken Lanningだ。Royはレイプ犯のプロファイラー、 Kenは児童虐待・強制猥褻・誘拐を扱っている。

彼ら文字通り泥にまみれ、体を壊すまで情熱と信念を持って事件の解決に努力した。健康や家族を犠牲にしてまで人の役に立とうする人間は極まれで、彼らのような人間達こそが真に尊敬に値する。

 

●行動科学とは?

 私は行動科学という言葉は好きではない。FBIには様々な学位を持った人間がいるが、彼らは皆聡明で想像力に富み、判断も優れている。だから特に行動科学というものがFBIに必要だとは考えていない。

 “偏執妄想性精神分裂病”“精神病質者”といった言葉は必要ない。知っている言葉を使えば十分に間に合う。犯罪分類マニュアルも行動科学よりは捜査そのものに重点をおいている。捜査をしないで分析ばかりしている研究熱心な行動科学者を見て驚くことがあるが、彼らはもっと犯罪者の背後にあるものに眼を向ける必要がある。

 分析好きな行動科学者はチャールズ・マンソンを妄想型精神分裂病・精神病質人格と診断するのだろうが、それは警察にはどうでも良いことだ。

 犯罪は常に複雑で混沌としている。時間が経過したり、酒・薬物を服用していれば同一犯でも犯行の手口は変化する。統計的にどれぐらいの確率で私の分析が当たるのかと尋ねる人がいるが、私はわからないと答えることにしている。

 

●プロファイルに障害となるのは?

“ミレニアム”や“羊たちの沈黙”に描かれるような“ショー”にしたがることだ。

常に念頭に置かなければならないのは、プロファイルが如何にストレスに満ちた地道な作業であるか、どれだけ潜在的に失敗の可能性を持っているかということだ。

一つの決断が時に捜査の方向を大きく変えてしまったり、人命を犠牲にする可能性すらある。多額の税金をドブに流すかもしれない。それは想像を絶する心理的圧迫をもたらす。

徹底的な調査と犯人との対話こそが全てだ。そのためには警官たちから信頼され、一目置かれる必要がある。決して事件を投げ出さないことを説き、秘密を守ることを信じてもらうことなど信頼関係を築くことが重要だ。 

 

●プロファイラーになるにはFBIでの訓練や大学教育が必要か

”基礎体力”として大学レベルの教育は必要だ。正確な分析をおこない、それに信頼に足るを説明を加え、人を説得しなければならない。書いた文章が警察内部文書や裁判資料になる点で、書くのがうまいことは必須条件だ。

部下達は経営や心理学、法律など様々な学位を持っていた。心理学、特に法心理学(forensic psychology)の学位は好意的に受け止められている。しかし現在のところこの分野を専攻できる大学は少ない。

他者にぬきんでた専門分野を持っているとよいが、その前に犯罪自体を研究する必要がある。

 

●FBIに入るときどんな調査が行われるか

信用調査と犯罪歴だ。身元についてはかなり詳細に調べる。14ページ程度の長いものになるのが普通だ。

弁護士や会計士でないと入れないと考える人が多いが、それは間違いだ。ただ3年程度の実務経験はあったほうがいい。スペイン語、ロシア語、中国語はかなり強力な武器になる。軍隊出身者も非常に優遇される。


薬物の使用は質問こそされるが学生時代1回試したという程度で選考から外される事はない。犯罪についても、スピード違反の切符ぐらいは大きな問題にはならない。強盗などは論外だが。

かつて私も未成年の時、アルコール所持で捕まったことがある。しかし人間はみな過ちを犯すものであり、過ちをどう改めたのかということが過ち自体よりはるかに重要だ。

ロイ・ヘイゼルウッド(Roy Hazelwood)(暴力的性犯罪の専門家)

 

 

 

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