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少年犯罪が低年齢化しているという指摘は、上記グラフを見れば、間違いであることが明らかになる。低年齢化という現象がニュースキャスターや新聞記者の頭の中にしか存在しない虚像であることは、すでに指摘した通りである(参照)。


このデータでは検挙率の低下は考慮されていないが、「激増する凶悪な少年犯罪」という言い方は当てはまらないことが分かる。問題はむしろ成年の犯罪の方にあり、治安の悪化は明らかに成年犯罪の増加によるものである。(検挙率が著しく低下している最も大きな原因は警察が事件の受理を積極的に進めているからで、短期間の内に犯罪者の知能が上がったわけでもなく、警察の能力が低下したわけでもない)。
また、いじめ・校内暴力なども昨年は減少しており、秩序が完全に崩壊したように認識するのは明らかに間違いである。薬物や銃刀法関連の犯罪も減り続けている。朝日新聞を読んでいると学校はすでに完全に崩壊しているように感じるが、実態は明らかに違う。


上記2枚のデータから言えることは、日本が安全であるにもかかわらず、日本人が不安を感じているということだ。いままで治安が良過ぎたために過剰に反応していると思われる。メディアの言うことを軽くあしらうだけのメディアリテラシーが欲しい。
「最近の少年たちはどうしちゃったんでしょうね」と久米宏が言っていたが、彼が少年だった頃は凶悪な少年犯罪が今の2倍以上起きていた。

再犯率が高いのはむしろ成年犯罪者であって、厳しく対処すべきなのはむしろ成年の方である。金銭を盗むために住居に侵入して気づいた家人を殺害したという場合、日本の場合10-15年程度だが、アメリカの場合、30年を下回る州はない。つまり、刑罰が1/2以下しかないことになる。
アメリカでは刑罰が重過ぎるために刑務所が満員になっているのは事実だが、社会の安全のために税金を投入するのは止むを得ないだろう(なお、アメリカの収監者数は200万人。日本は5万)。
刑罰が短くても犯罪者の更生に役立っているならいいが、再犯率4割というのは失敗している言われても仕方がない。
確かに厳罰化には弊害もあり、自暴自棄になった凶悪犯を量産することがある。ならば、初犯なら現行法並に軽く裁き、前科があれば累積的に重くすればいい。仮釈放無し終身刑の導入や有期刑の上限20年の撤廃などが望まれる。筆者は「一般予防効果」などという証明されていない幻想を信じてはいない。既に述べた通り、社会を安全にするには犯罪者を隔離することが唯一かつ最善の方法であるから厳罰化が必要である。
いずれにせよ、一部の例外的事例に過剰反応することなく、冷静に対応するべきだろう。
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